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米ニューヨーク州で2025年5月24日、「MAKE AMERICA GREAT AGAIN(米国を再び偉大に)」と書かれた帽子をかぶり、米陸軍士官学校の卒業式に出席するトランプ大統領=ロイター
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デイビッド・フレンチ

 たった1回の世論調査結果で複数の点がわかることは、そう多くない。なぜドナルド・トランプ大統領は、政治的にもろいのか。なぜ彼は、政治的な回復力があるのか。そしてなぜ、何百万人もの米国人がいまだにMAGA(Make America Great Again、米国を再び偉大に)運動を正しく理解していないのか。しかし、私は最近、それを可能にする一つのグラフィックを目にした。

 それは先週発表されたCBSとYouGovの世論調査によるもので、最も重要な発見は、一見するとそれほど面白くなさそうなものだった。CBSによると、トランプ氏の(移民)強制送還プログラムの目標に賛成する米国人は55%で、反対の45%と10ポイント差だった。

 その一方、トランプ氏のやり方については、56%対44%という僅差(きんさ)で不支持の方が多い。米国人の大多数は、トランプ大統領のやりたいことは好きだが、そのやり方は好きではないのだ。

手法は不人気、でも目的に支持

 同様の分析は、トランプ氏の関税に対するアプローチにも当てはまる。トランプ氏の関税貿易プログラムの目標については、米国人の意見は真っ二つに割れているが、その手法については不支持が多数派(63%)を占めている。

 トランプ氏の目標への支持と…

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